空気が澄み渡り、季節の変わり目を告げているように感じる。正午でも影が長くなり、銀杏の葉が少しずつ色づき始めている。季節が移ろぐ瞬間の、この儚い美しさが好きだ。
早起きしてカメラを持って外に出る。朝の光は特別だ。斜めに差し込む光が、ありふれた街路樹やガードレールをドラマチックに照らし出す。ファインダー越しに見る世界は、普段歩いている道とは全く別の表情を見せてくれる。
冷たい空気を胸いっぱいに吸い込むと、頭の中がクリアになっていく感覚がある。特に目的もなく歩く。道端の小さな花や、変わった形の雲を見つけるだけで、何だか得した気分になれる。こういう些細な発見の積み重ねが、日常を豊かにしてくれるのだと思う。