河川敷に座って、ただ風の音を聴いていた。ススキがざわざわと揺れ、雲が流れていく。何もしない時間というのは、現代人にとって一番の贅沢かもしれない。
私たちは常に何かに追われている。通知、納期、返信。常に「何かをしなければならない」という強迫観念に駆られている気がする。だからこそ、意識的に「何もしない」時間を作ることが大切なのだと思う。
風が頬を撫でる感覚、草の匂い、遠くで聞こえる電車の音。五感を研ぎ澄ませて、ただそこに存在する。それだけで、少しずつ心の澱が溶けていくような気がする。明日からまた頑張ろう。そう思えるエネルギーを、風が運んできてくれたようだ。