朝、ドアを開けると、冷気が顔を刺す。 「はぁ」と息を吐くと、白い塊となって空気に溶けていく。
冬の吐息は、生きている証だ。 体内の温かさが、外の世界の冷たさと触れ合う瞬間。可視化される生命の熱。
2023年の冬は寒かったけれど、その分、人の温かさが身に染みた。 温かいスープ、毛布の感触、誰かの手のぬくもり。
白い息を見つめながら思う。 私たちの言葉や想いも、こうして目に見える形であればいいのに。 そうすれば、もっと素直に伝えられるかもしれない。 冬の朝、白く消えていく吐息に、言えなかった言葉を乗せて。